第5回 文科省と村尾塾の考えるゆとり教育

2005年 8月16日

話題としてはちょっと古いですが、夏期講習関連の話題として「ゆとり教育」について主張したいと思います。
教育関連のサイトやMLを読んでいると、「ゆとり教育が学力低下を招いた」という記事を良く見ます。
週休2日になり、授業時間が減ったことがその要因だというのが一般的な論点であるかと思います。
しかし、「ゆとり教育=学力低下=悪」という公式が必ずしも当てはまる訳ではないと思うのです。

当塾ではゆとり教育に賛成です。
ただし、文科省の唱えるものとは真逆となる内容のゆとり教育ですが。


話は変わりますが、当塾の夏期講習は異様に長いです。
余所の塾の先生に話しても、「それ、ボランティアだよ」とからかわれるくらい長いです。

どのくらいなのか、グラフにしてみました。
1日あたりの講習時間を分で表したものではありません。夏休みを合計しての総学習時間を、時間単位で表したものです。


2003年度資料より

余所の塾さんの2倍・3倍の時間数が誇りですが、正直、これでも少ないと思います。
まともに国立大学を目指した場合、夏休みだけで400時間以上の学習時間が必要だと言われています。
半分以下ですから、高校受験であることを考慮しても妥当な数字ではないでしょうか。

そしてこの時間数に当塾の目指す「ゆとり教育」があります。
「生きる力を育むために教科教育の時間も内容も削り、誰でも100点がとれる内容にしましょう。それ以上の勉強をしたい人は好きなことに使えるゆとりの時間にすればいいのです。」というのが文科省のゆとり教育に対する言い分かと思います。
しかし、好きなことをやっていい時間に敢えて勉強をする生徒がいると思いますか?

・・・いや、いるとは思います。

ですが、地域のトップ高校に余裕で入ってしまう、いわゆる「天才児」を教えたこともありますが、そんな彼でも「やらなくちゃ」と言ってやっていました。
大学で、「俺は神と呼ばれる公式を見つけるんだ」と自ら理論物理を学び、最終的には院生ながら研究所に学びに行っていた大学院生にも出会いましたが、彼がいつも手放さずに持っていたテキストは物理と数学の一部だけでした。
5教科をまんべんなく学習する生徒はまずいないと思います。

当塾では「教えなくてはいけない事を、たっぷりの時間で余裕を持って説明することで理解を深め、繰り返し学習で定着させる」ことこそ真の「ゆとり教育」だと考えています。

実際、私の持ち時間も長いので、テキストをちゃんと終わらせることができています。
余所の塾さんでは、宿題にしてしまうような部分まで指導できる時間があるからです。

また他にも、同じ時間内に計算や単語の基礎トレーニングをする時間を盛り込むこともできています。
解説も遠回りながらわかりやすい説明を多用することができます。

生徒さんにも我々にも優しい「ゆとり教育」をこれから広めていきたいものですね。