第4回 こんな採点はおかしい!?納得のいかない採点実例

2005年 6月 5日
実際に中学校であった、「これはおかしいだろう」という採点の実例です。
一応、抗議してみて、それでも納得のいく回答を得られていないものを主に掲載してあります。



笠間中学校
・2005年度2年生 1学期中間テスト
 数学で「この式の次数を答えなさい」という問題。
 先生が「1」と解答させたかった問題を、生徒は「1次」と解答。
 2点×7問で計14点マイナス。これさえなければ満点だっただけになおさら悔しい。
 抗議したところ、担当の先生は「微妙なところだけど、今回はみんな出来が良くて他の人と点差がつかなくなっちゃうから」とコメントしたそうです。
 絶対評価は「できるようになった子をみんな、他人との兼ね合いなく評価できる評価方法」ではないのですか?
 後日(週末をはさんで4日後くらい)、少ない実例にしてもそういう表記の問題集を持って再抗議したところ、「もう遅い」と言われてそれっきりだそうです。


・2007年度3年生 2学期中間テスト
 理科で「からだの形や性質を親から子へ伝える役割をもつものを何というか」という問題。
 先生が「遺伝子」と解答させたかった問題を「染色体」と解答。
 この事例でも、これさえなければ満点でした。
 次の問題ではその問題を引用し「親の細胞とこの細胞が同じ数をもつためには特別な分裂をする必要がある」とあり、教科書の記述が「精子や卵がつくられるときには、細胞は染色体の数が半分になる特別な分裂を行う」となっています。
 これは教科書を根拠にできるので完全勝利かと思いましたが、満点を逃した本人が「それでいいよ」と言うのでそれっきりです。



南中学校
・2001年度1年生 1学期中間テスト
 ローマ字で自分の名前を書かせる問題。
 先生が「Souichi Murao」(名→姓の順)と解答させたかった問題を、生徒は「Murao Souichi」(姓→名)と解答。
 この例でも、それがなければ満点でしたのでなおさら悔しい。
 
 国際対応(第3委)III. 国際化に伴うその他の日本語の問題 2.姓名のローマ字表記の問題 (2)姓名のローマ字表記についての考え方−−
 人類の持つ言語や文化の多様性を人類全体が意識し,生かしていくべきであるという立場から,一般的にはおのおのの人名固有の形式が生きる形で紹介・記述されることが望ましい。したがって,日本人の姓名については,ローマ字表記においても「姓−名」の順(例えばYamada Haruo)とすることが望ましい。なお,従来の習慣に基づく誤解を防ぐために,姓をすべて大文字とする(YAMADA Haruo),姓と名の間にコンマを打つ(Yamada, Haruo)などの方法で,「姓−名」の構造を示すことも考えられよう。(朝日新聞 2000.12.9 朝刊による)

 という第22期国語審議会の文相への最終答申を引用して抗議。
 担当の先生は「私は名→姓の順で教えました」と反論したそうです。


当塾は、数例ながらこのように勉強する気をなくすような不条理な採点には反対の立場です。
すべて物事の本質を見極めている解答だとは思いませんか?
(もちろん間違っているものは「間違っている」と指導しています)
教材研究をすると「どっちでも丸じゃないか」という問題はたくさんあります。
この他にも、ありましたら順次掲載していきます。