第2回 能動個別指導が生まれた歴史

2005年 4月30日
「能動個別指導」という指導形態は、旧来の指導形態とは一線を画した指導形態です。

「生徒ひとりひとりに目が行き届き、かつ、ひとりひとりに手がかからない=先生の数が少なくてすむ=月謝が安くなる 指導方法である」ということに主眼がおかれています。これまでは大人数になればなるほど一人一人には目が届かないというジレンマがありましたので、これは画期的であるといえるでしょう。

能動個別指導形式で指導している筆者ですが、個人的に最高の指導形態は家庭教師だと思っています。
ひとりひとりに1人以上の講師が配置されることで、生徒や保護者のニーズを120%知ることができます。
ですが、家庭教師というのは無駄が多いのです。
大学時代に家庭教師もやったことがありますが、生徒が問題を解いている間は講師は暇です。
暇と書くと悪い意味に取られる方もおられると思いますが、私は「家庭教師は暇な方が優秀だ」と思っております。
使命感に燃えて、時間内をフルに教えまくる家庭教師も悪くはないと思うのですが、生徒自身が「この問題を理解しよう!」という気持ちになるような指導をしていないという点では少なくとも最高の家庭教師とはいえないと思うのです。
塾長の言い方を借りると「家庭教師が勉強をしていて、生徒は勉強していない」ということなのですが。
かといって生徒に次に課する問題を探すにしても、前の問題の出来具合をフィードバックする必要があるので、ある程度候補を絞ることはできても手放しで「あとこれやっといて」と遊んでいるわけにもいきません。
自分のペースで問題をごり押しするのは、正直、賢い(というか、自分の都合ばかりで生徒のことを考えている)家庭教師とは思えません。

そこで我々は、「一人で複数人の家庭教師はできないか!?」と考えました。

余っている労力を複数の生徒で共有しよう。
それが「普通の個別指導」の原点です。

ですが、これにも限界はありました。

「家庭教師ほどではないにしてもコストがかかる」ということです。

家庭教師なら移動手段(私の場合は車でした)と身ひとつで何とかなってしまいますが、個別指導の「塾」として営業するには場所や人手の確保は欠かせません。また、問題集も「生徒の持っている教科書」では物足りなくなってくることでしょう。
家庭教師よりは効率良く複数の生徒を見られるとはいえ、そんなところで意外なところでコストがかかるので、結局、月謝は家庭教師と変わらないというのが正直なところではないでしょうか。月謝を抑えるためには1人でもっとたくさんの生徒を見なければなりません。

それの最終形態がいわゆる「予備校」だと思います。

某予備校の有名講師となるとコマ単価3万を超えるそうで、何時間働いているのかは存じませんが、相当稼いでいらっしゃるようです。
しかも1授業に何十人、何百人と教えながらも有名大学への進学実績を出している。
これが最高の指導形態だ!!


本当にそう思いますか?


実は、予備校型指導形態には落とし穴があるのです。


まず、100人いたらそのうちの2〜3人は有名大学へ進学できる力があってもおかしくないと思いませんか?
小・中学校のクラスに一人くらいは地域でトップクラスの高校に行ける実力を持った人がいたはずです。
(高校以後の話は別の話で書きたいと思います)

そういう人の進学実績を多く語っておけば、必然的にまた成績の良い生徒が集まってきます。
そしてそういう生徒に最適な、ハイレベルな授業を行えば、またいい結果が出せると思いませんか?

「ある程度の人数を確保し、生徒レベルに応じた授業をする」、それから「良い結果を出した生徒のことしか宣伝しない」。
これが予備校型指導形態のからくりです。
同じ塾や予備校で宣伝の対象とならずに終わってしまった生徒数は、決して良い結果を出した生徒より少数や同数などではありません。数倍いるはずです。
「伸びる素質のあるヤツだけ伸ばしてやる!」ということですね。
それでも確固たる「ブランド力」を築いてしまえばやっていけるという戦略には頭が下がります。同じ企業として。
尊敬はできませんが。


我々は生徒全員の成績を上げる手伝いをしたいのです!




そこで、1人の講師が見ることのできる生徒数を限界まで引き上げることにしました。

どうやって?

例えば、知らないだけで読めばわかるようなことは、いちいち講師が教えていては時間がいくらあっても足りません。
そういった内容については生徒自身に読んで覚えてもらう事にしました。
そうすると今までより多くの生徒を相手にすることができるようになります。
これが普通の個別指導よりも安く、ハイクオリティな指導ができる理由なのです。


だから、暗記内容が続けば1日全く教わらずに終わる生徒もいます。
でも、それは良いことなのです。生徒が自身で勉強に取り組んでいるのですから。

そうです。
この形式には「生徒が自ら学習に取り組むようになる」という、当初の我々が予想だにしていなかった、そして最も大切な利点がありました。まずは生徒が自ら学習に取り組むようになることが我々の悲願であったからです。
自分の力で勉強できるようになる、ということは、「いつでもどこでも」勉強ができるということです。
家でも学習ができます。もちろん学校でもその学習法が活かせることでしょう。
もうそうなってしまえば塾をやめてしまったって構わないのです。
成績を伸ばすための方法が身に付いているのですから。


それでも「つきっきりの先生が欲しい」という方には家庭教師をお薦めします。
相性さえ合えば、ちゃんと成績を上げてくれると思いますよ。

次回は当塾が位置する笠間市の生徒の実態について感じたことをレポートしたいと思います。